平成17年12月7日 静岡~熱海
超高速ジェット船セブンアイランド45分
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椿油搾り体験研修 参加者6名
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時速78キロで水上を大島まで一っ飛び。飛行機と同じで出発と到着時はシートベルト着用。新幹線よりゆれなかった。 |
伊豆大島ふるさと体験館、大島は東京都でした。
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研修の目的
お盆に行われた小さな灯り展を更に発展させ、次回は榧の実油を灯りに使うべく、その油の搾り方を収得する。
東京都大島町元町字北の山125-4
大島ふるさと体験館 担当・菊池氏
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椿の実をつぶし蒸して搾る。原料の2割程油が採れる。 |
榧の実をそのままジャッキに掛け搾る。原料500グラムでコップに6分の1ほどの油が採れる。
ジャッキやさん曰く、蒸さずに榧の実の殻ごと搾った方が良い油が採れるそうです。
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分かりにくいが、向こうが椿、こちらは榧の実の灯り。灯心は凧糸。
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大島で搾った
上は椿油、下は榧の油。 |
やぶ椿のトンネル
大島では椿は防風林にもなっている。 |
大島元町港の海洋湧昇水
足湯・・・いい湯だな |
今年は榧の実の成り年で、境内の箒で掃きだめられる所だけで35キロの榧の実を拾うことが出来ました。おおよそ4~5年ごとに沢山なり、全部拾えば3倍以上になると思います。
私の子どもの頃は食料にするため、朝早くから懐中電灯を付けて拾いました。また榧飴屋さんが買いにも来ました。
榧の実は虫下し・強壮長寿・コレステロールを除く・腰痛や頻尿を治す・高血圧の予防などの薬効があるそうです。当地では寝小便の薬として言い伝えられています。
拾い集めた実の表皮(緑の部分)を、紙漉同好会のメンバーが何日も掛けて取り除いてくれ、洗って干しました。食用にするには灰汁に数日間浸けてから、干します。
今年はその内の30キロを、大島の菊池さんに依頼し搾っていただきました。榧の実独特の何とも言えないいい香がします。
昔からお寺に榧の木がある理由は、食料と同時に灯明に使われたからだと推測します。はたして次の「和紙の灯り展」には、榧の実油をどのように使った灯りを作れるか、ご期待下さい。
榧の次は油桐(毒荏)の油に挑戦します。
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秘在寺境内の榧の木。樹齢推定六百年。目通り4.8メートル。 |
上は樹上の榧の実、下は足の踏み場がないほど境内に落ちる榧の実。 |
榧の実の乾燥させたもの。緑の表皮をむくのに、脂が着いて大変な作業です。 |
大島の菊池さんに依頼して搾れた榧油。30キロで5リットルとれました。約1.7割。 |