和紙同好会 ゆうしん舎過去情報       

平成17年12月26日更新

平成17年12月7日    静岡~熱海
  超高速ジェット船セブンアイランド45分

椿油搾り体験研修  
参加者6名
 


時速78キロで水上を大島まで一っ飛び。飛行機と同じで出発と到着時はシートベルト着用。新幹線よりゆれなかった。

伊豆大島ふるさと体験館、大島は東京都でした。
研修の目的
お盆に行われた小さな灯り展を更に発展させ、次回は榧の実油を灯りに使うべく、その油の搾り方を収得する。

東京都大島町元町字北の山125-4
大島ふるさと体験館 担当・菊池氏

椿の実をつぶし蒸して搾る。原料の2割程油が採れる。

榧の実をそのままジャッキに掛け搾る。原料500グラムでコップに6分の1ほどの油が採れる。
ジャッキやさん曰く、蒸さずに榧の実の殻ごと搾った方が良い油が採れるそうです。


分かりにくいが、向こうが椿、こちらは榧の実の灯り。灯心は凧糸。




大島で搾った
上は椿油、下は榧の油。

 やぶ椿のトンネル
大島では椿は防風林にもなっている。

大島元町港の海洋湧昇水
足湯・・・いい湯だな
今年は榧の実の成り年で、境内の箒で掃きだめられる所だけで35キロの榧の実を拾うことが出来ました。おおよそ4~5年ごとに沢山なり、全部拾えば3倍以上になると思います。
私の子どもの頃は食料にするため、朝早くから懐中電灯を付けて拾いました。また榧飴屋さんが買いにも来ました。
榧の実は虫下し・強壮長寿・コレステロールを除く・腰痛や頻尿を治す・高血圧の予防などの薬効があるそうです。当地では寝小便の薬として言い伝えられています。

拾い集めた実の表皮(緑の部分)を、紙漉同好会のメンバーが何日も掛けて取り除いてくれ、洗って干しました。食用にするには灰汁に数日間浸けてから、干します。
今年はその内の30キロを、大島の菊池さんに依頼し搾っていただきました。榧の実独特の何とも言えないいい香がします。
昔からお寺に榧の木がある理由は、食料と同時に灯明に使われたからだと推測します。はたして次の「和紙の灯り展」には、榧の実油をどのように使った灯りを作れるか、ご期待下さい。
榧の次は油桐(毒荏)の油に挑戦します。

秘在寺境内の榧の木。樹齢推定六百年。目通り4.8メートル。

上は樹上の榧の実、下は足の踏み場がないほど境内に落ちる榧の実。

榧の実の乾燥させたもの。緑の表皮をむくのに、脂が着いて大変な作業です。

大島の菊池さんに依頼して搾れた榧油。30キロで5リットルとれました。約1.7割。

          NO3 平成16年12月17日 焼津 近藤和船研究所訪問   参加者 6名
       厚生労働大臣表彰受賞

平成16年度「現代の名工」厚生労働大臣表彰受賞者の
近藤和船研究所に受賞祝いに訪問しました。近藤さんは
我が紙漉同好会「ゆうしん舎」の、10数年来の特別会員でも
あります。
 なお「ゆうしん舎」のイベント用漉き船は、近藤さん制作のも
のです。
近藤和船研究所
近藤和船近藤和船 近藤和船研究所は昭和60年に設立され、和船関係の資料収集や和船技術の調査研究、全国各地の船模型の製作や修復などを手掛けており、八丁櫓漁船など多くの漁船を復元・建造しております。
1954年、太平洋ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験で被災した第五福竜丸の大型模型の制作中でした。第五福竜丸模型 やまちゃん昼食
今回のお昼は焼津漁港前の「やまちゃん」で、新鮮な魚料理をいただきました。
とらふぐ
焼津漁港 マグロ箱
漁港に立ち寄ったら「とらふぐ」が水あげされてきて、大きいので5.8キロもありました。
「まぐろ」の箱が積んであり、まるで長四角で棺桶のようでした。 ごめんなさい。

NO2 平成16年9月22日   研修旅行  参加者6名     湯ヶ島 伊豆面工房
修善寺
食欲の秋、まずは修善寺で手打ち生蕎麦
ランプシェード
伊豆面工房の鈴木氏の作品 
面
面の作成中
落水紙
神の水祓い
楮
伊豆面工房 駿河湾フェリー
帰路は土肥からカーフェリー

      「船上に寄添う影や秋没日」
     楮の栽培・囲炉裏を囲んで和紙談義

紙漉きの基礎から、打雲紙・落水紙の漉きかた。紙の利用方法。楮の栽培管理の仕方。などなど多くのことを学んだ有意義な一日でした。反省会は清水入船町の「すし横丁」


NO1    平成16年5月6日    拓本刷り
拓本1拓本2拓本3拓本4
「しずおか句碑の郷」委員会は句碑建立者に、その句碑の拓本を1枚差し上げております。
この度、紙漉同好会に新規句碑の拓本55枚の依頼があり、もっか奮闘中です。
         担当 ・レイママ・猫  監査 ・ガーコ

句碑の石を水でしめらせ、郷島和紙を貼って濡れ布で凹凸を出します。適度に乾かした後、タンポ3個を使って拓本とりをします。墨むらが出ないよう、字の抜けてるところがないよう、にじまないよう細心の注意を払います。今日は8枚刷れました。達成は間近です。

これだけ沢山の拓本刷りは初めてのことで、大変勉強になりました。今後ますます上手になることでしょう。