諸行事報告


平成25年8月18日(日)更新
臨済宗妙心寺派 冷泉山秘在寺 本堂落慶法要
    平成25年4月20日(土)  午前10時より
 11面観世音菩薩
本尊 11面観世音菩薩
窓は仏の後光
 四角な窓全体が仏の後光をイメージ
 
住職入堂
 和尚様方は旧本堂から出頭していただきました
 入堂
 開式 稚児入堂 
 稚児行列 
黒い敷石は万里の長城の修復に使われる「長城煉瓦」
 開式
 本堂天井は蓮の花をデザイン化
 住職着座
 導師祝語
 照明は全館LED
 天井は蓮の花
 読経  読経
 安倍川借景
 窓の外のポールは竹林精舎をイメージ、その向こうには安倍川の借景
導師焼香 
 床の間の書は我が師、布鼓庵の揮毫
「下載の清風」
 稚児献花
 お稚児さん30名に献花をしてもらいました
 献舞 慶祝御和讃
 秘在寺御詠歌支部 慶祝御和讃
心光院寺庭さまによる献舞

  秘在寺本堂落慶法要 御挨拶

本日は秘在寺本堂落慶法要にご出席いただきまして、ありがとうございました。 年度初めの何かとお忙しい中、また茶摘みが始まり今年は霜の被害大きい中を大変心苦しく感じております。

新しい本堂が多くの皆様のおかげで完成しました。現代社会において、田舎の寺が仏の教えを伝える場にふさわしい、機能的な本堂です。
 「仏作って魂入れず」と言う言葉がありますように、このお祝いの式の目的を見失わないよう、多くの方々にこの本堂を活用し魂を入れていただけるような、今後の寺院運営をしていきます。どうぞ皆様のご理解ご協力をお願いします。

又、この本堂建設計画を立てて今感ずることは、感謝の一語です。感謝の感は感ずる、感謝の謝はあやまるです。多くの方にご迷惑をお掛けしました。ごめんなさい。そしてもう一方の謝は、謝礼です。多くの方々にご協力をいただきました。皆様のお陰でこのような立派な本堂が完成しました。心よりお礼申しあげます。ありがとうございました。

 以上、意を尽くせませんが、本日のお礼のご挨拶とさせていただきます。
           秘在寺住職 清堂宗担九拝
 稚児
 落慶式25/4/20 お稚児さん
 秘在寺檀信徒
 落慶式25/4/20  秘在寺檀信徒
 
 諸尊宿和尚
 落慶式25/4/21 新命和尚
 新命和尚
 落慶式25/4/20 諸尊宿和尚
落慶祝語

 落慶祝語 臨済寺阿部宗徹無底窟老大師 
  告 報 当日の式次第、元文は縦書きです

四月二十日    四月二十一日
午前九時五十分 殿鐘支度五声
午前十時 法鼓出頭
開式の辞
稚児献花 焼香 献供 三拝 落慶香語
般若心経 仏頂尊勝陀羅尼 消災咒 落慶回向
大悲咒 開山歴代諷経回向
焼香 献供 
開甘露門 慶祝御和讃
 檀信徒各家先亡総供養追善回向
祝辞 大本山妙心寺管長猊下
   臨済寺無底窟老大師 
感謝状授与 
建築設計士挨拶
総代・住職挨拶
閉式の辞
導師並尊宿退堂 了而 記念撮影

於旧本堂祝筵

右  知客白

 
 

 区切り線

 平成25年3月19日(火)午後7時より
秘在寺本堂
   春季巡教 彼岸会
布教師:今井昌秀師
長野県 林昌寺住職
参加者40名
法話テーマ:おかげさま
次第:般若心経、彼岸会御和讃、彼岸会先亡供養
・成人祝い3名、米寿の祝い6名贈呈贈呈
 
*『おかげさまとは、命のはたらきが誰にもそなわっている、その事に気づくことです。』とお教えいただきました。
 今井昌秀布教師  彼岸会法話風景

 *この1年間は同じような行事をこなしましたが、諸般の事情により更新を怠りました。

平成24年5月3日(木)更新
平成24年3月19日(月)午後7時より
秘在寺本堂
   春季巡教 彼岸会
布教師:入不二香道師
大分県 願行寺住職
参加者40名
法話テーマ:行ずる(生かされている自分を感謝し、報恩の行をつみましょう。)

次第:般若心経、彼岸会御和讃、彼岸会先亡供養
・成人米寿の祝い贈呈贈呈
・法話、質疑応答
・茶礼(諸行事案内)

聴衆の意見:分かりやすいお話で1時間があっという間に過ぎました。恩送りの行のお話がためになりました。
春季巡教1 春季巡教2
管長お手紙拝読
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平成24年3月19日(月)更新
平成24年3月11日(日)午前10時
 安倍七ヶ寺花園協議会総会
場所:全福寺
参加者:30数名

私は秘在寺の句碑まつりと重なっているため、法話やお弁当は残念ながらいただけませんでした。
総会次第
 ・会員先亡供養・東日本大震災壱周忌法要
 ・行事報告・会計報告
 ・本山布教師法話
 ・斎座(昼食)
この会は安倍七ヶ寺の役員が集い、情報交換と親睦を深める会です。今年は春季巡教に合わせて、大分市の願行寺住職入不二香道師の法話を拝聴しました。
 お昼は「とどろき精進料理」のお弁当を頂きました。これは全福寺住職轟和尚様の料理です。
会員先亡回向

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平成24年1月14日(土)更新
平成24年1月10日(火)
   午前10時半
・太原派中年頭茶礼
・臨済義玄禅師毎歳忌
・松堂大観禅師毎歳忌


臨済寺にて
静岡は12月から毎日穏やかな天気が続いており、本日も暖かな一日でした。
参加者、約80名の僧侶が一同に会し年頭の挨拶を交わしました。

導師の十八拝式中、静寂の中に芳香が堂内を満たし、香だけの無音空間の幽玄さと、80人の僧侶の楞厳咒を唱える読経の荘厳さに、梁塵を動かす感動を覚えました。
臨済禅師頂相
臨済禅師の頂相(肖像)
尊宿
  出頭寺院(太原派中・市中寺院・臨済僧堂会下)
火鉢
 一人用の達磨火鉢
精進料理
 京都網代の精進料理
倉内松堂老師の墓
 我が師倉内松堂老師の墓
墓からの眺望
 墓からの静岡市中の景観(向の山は日本平)

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平成24年1月3日更新
平成23年12月15日〜16日
本山妙心寺参拝

暮れに宗務本所で委員会があり、久しぶりにゆっくり妙心寺山内を散策しました。
妙心寺南門
妙心寺南門 学生時代私は正面の方丈の奥の塔頭に下宿しておりました。
山田無文老師

霊雲院の山田無文老師廟にお参りしてきました。40年前花園大学の学長で大変尊敬する方でした。


私は卒論に臨済声明を選び天台声明・真言声明・鎌倉の声明・相国寺など調査しました。そんな縁もあって臨済寺の維那を受けました。このことはまた後日まとめ報告します。
黄鐘調の鐘
黄鐘調(おうじきちょう)の鐘
日本3名鐘の一つ文武天皇二年(698)鋳造。
黄鐘とは12律音階のラの音程を表します。奈良時代僧侶達が声明を演奏するときの基本の音・音叉の役目を果たした物と思われます。花園駅の近くの淨金剛院から伝来した鐘だそうです。学生時代尺八を持っていってラの音程を確認しました。当事は本物を朝晩撞いていました。ラは440ヘルツです。
衣笠山より虹が

16日 時雨れてきて寒い日でしたが、衣笠山方面から妙心寺に虹が架かっておりました。(山陰線花園駅より)

無文さんにも会え、学生時代の思い出の場所も見て回れ良い一日でした。
宇多川
宇多川うだがわ  日本歴史地名大系より
「衣笠山と鹿苑寺(金閣寺)の後ろ山から流れ出た二つの渓流が、妙心寺域の北東(現谷口唐田ノ内町辺り)で合流。同寺域の東側を南流し、安井村域で西に流れを変え、西端(現太秦安井西裏町)で御室川に合する。」
 学生時代この川のほとりで毎日尺八を吹いていました。上流に染織工房が有るとみえ何時も違った色の水が流れていました。

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平成23年10月15日更新
臨済寺開山忌
 平成23年10月10日(月) 午前11時より
勧請開山 円満本光國師大和尚(大休宗休)
左:創建開山 宝珠護國禅師大和尚(太原崇孚・雪斎)
臨済寺本堂
 臨済寺本堂   勅東海最初禅林
扁額(嘉永年間写刻)
開山様頂相
導師出頭
無底窟老師
両班出頭(りょうはんしゅっとう)
焼香
出班焼香 維那:深深問訊(じんじんもんじん)
衆僧の三拝
衆僧列拝(しゅうそうれっぱい)
行道
楞厳咒行道(りょうごんしゅうぎょうどう)
回向読誦
 回向読誦(えこうどくじゅ)
20数年前、規式奉行の故菩提樹院閑栖和尚より維那を仰せ付かりました。
維那(いのう)は儀式中に衆僧の動作を促し、お経をリードする役目です。
(何年やっても合格点に達しません)

参加者
檀信徒:2百数十名
僧侶:市中寺院、僧堂会下(えか・臨済寺で修行した僧)合わせて約百名

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平成23年8月22日更新
  おせがき 秘在寺山門大施餓鬼

 平成23年8月10日(水)午前10時
施餓鬼は先祖供養、新亡供養、そして私達の餓鬼心(我欲)を反省する法要です。合わせて塔婆供養も行います。盆に塔婆をたてるのは亡き方に、暑中見舞いを出すことと同じです。
施餓鬼会 23年度
施餓鬼棚の中央に大弊(おうはた)・小弊(施餓鬼幡)をたてる。これは亡者の依り代(クリスマスツリーと同じ)です。施餓鬼棚の四方に竹を立て結界(神聖なエリア)を作り招き幡をたて、亡者をお迎えし供養します。 施餓鬼幡
ボイスセラピー 上藤美紀代氏
講師:上藤美紀代氏
演題:『言葉の力』人を癒し活性化させる声

・上藤さんは元SBS静岡放送アナウンサー。
・ボイスセラピー実践研究家です。
上藤さんの明るさと、声の美しさと、もの腰の柔らかさにふれると、誰もが旧知の友だちに合ったように癒されます。

お話の後は先祖と檀家と講師と和尚とみんなで、お斎(おとき)をいただく供養の宴です。

料理は世話人さん婦人が朝早くから腕によりをかけて作ってくれます。野菜類は前日に皆さんが持ってきてくれます。また鮎の唐揚げも出ますが、これは毎年「おとりの岩崎」さんが百数十匹供養してくれます。
施餓鬼の後のお斎

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平成23年6月14日(火)更新
学区探検の礼状が届きました。 お一人だけ掲載します。
 担任の杉山先生、そして5人の皆さん、ご丁寧なお手紙をいただき和尚は益々元気が出てきました。ありがとうございました。
 次回は「心の探検」にもお寺に来て下さい。元気にお過ごし下さい。 再見
拝啓・・・・・ さて先日は私たちの総合学習「学区探検」において、武山清堂様の秘在寺を訪問させていただきありがとうございました。清堂さんのお話を聞いて、清堂さんはすごく元気な方だと思いました。お仕事を五つもやっていらっしゃるのに何十年も続けてなさるのはすごいと思いました。特に印象に残っているのは清堂さんのお仕事のことと、秘在寺の歴史と自慢と秘在寺のことをおっしゃる清堂さんの楽しそうな顔です。
 初めて郷島に行き山奥に興味を持ちました。この体験では人の元気さ、温かさ、秘在寺の自慢、歴史がわかりました。ぼくも清堂さんみたく元気で人に親切な人になりたいです。そして秘在寺みたいに立派な自慢をもてるようこれから努力していきたいと思います。
 これから暑い季節となり、お仕事も大変だと思いますが、お身体を大切にお過ごし下さい。                   敬具
  平成二十三年五月三十日
            静岡市立賤機中学校            一年一組 OOOO
   

平成23年5月28日(土)更新
平成23年5月26日(木)
賤機中学1年生 学区探検
参加者5名

秘在寺の和尚さんにインタビュー
賤機中学1年生
和尚さんにインタビューです
学区探検の目的
・地域を知る・人との関わり方を学ぶ・仲間づくりをする。

当小学校学区の豊泉さん他4名がやってきました。当日の予定は秘在寺・郷島浅間神社・安倍ごころだそうです。
インタビューの内容は
1、何故和尚さんになりましたか。
 お寺に生まれたから
2、和尚さんになって良かったことは。
 あなたたちのような、多くの人と会えることです。
3、和尚さんの仕事の内容は。
 朝から晩まで一年中、その活動を秘在寺HPで見て下さい。
4、何年間和尚の仕事をしていますか。
 36年間です。
5、お寺の歴史を教えて下さい。
 四百数十年の歴史があり、ゆうしん舎という賤機北小学校の前身でもあります。
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春季定期巡教
 彼岸法話の集い
平成23年3月19日(土)午後7時より
 参加者:33名

・成人(4人)・米寿者(3人)お祝い贈呈を布教師様からしていただきました。

「日々是好日」喜びも悲しみも大切のものだと目覚め、今ここで自分の出来ることを精一杯行うことが大切です。とお教えいただきました。
法話テーマ:目覚める
サブテーマ:人間の尊さに目覚め 自分の生活も他人の生活も 大切にしましょう

春季巡教式次第

東北関東大震災(東日本)で亡くなられた方々のご冥福を祈り黙祷

般若心経読経
彼岸会御和讃
回 向 本尊・秘在寺檀信徒先亡各々霊位
延命十句観音経

布教師紹介
成人・米寿者お祝い贈呈
法 話    質疑応答
茶 礼
救援募金のお願い稲葉瑞峯師
布教師 興徳寺副住職 稲葉瑞峯師
 岐阜県瑞浪市
23年春彼岸法話の集い
東日本大震災の救援募金と、タオル・バスタオルの救援物資のお願いをしました。
                  区切り線
臨済寺開山忌
平成22年10月10日(日)午前10時

開山様は寶珠護国禅師(1496〜1555)で、またの名を大原崇孚(たいげんすうふ)雪齋長老といいます。
軍学に長じ今川義元を補佐し、徳川家康幼少時の勉学の師でした。私は永年この開山忌の維那(いのう)を担当しております。
この開山忌は臨済寺最大行事で、檀信徒・部内寺院・僧堂出身者などが全国から参集し、厳粛荘厳な臨済禅の儀式が厳修されます。


開山忌維那
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郷島町内戦没者慰霊祭
平成22年9月25日(土)午前10時
秘在寺軍人墓地
参加者:遺族16名、子ども会8名

終戦65年目、遺族の皆様の発心により、慰霊祭を行いました。法要後本堂にて戦死者について遺族の方々からお話を伺いました。餓死・戦病死・特攻隊突撃などの話しを聴いて改めて戦争の悲惨さを痛感しました。また従軍看護婦であった郷島出身の松永様の手記を紹介しました。
戦没者慰霊祭
極寒に従軍の思い出
従軍看護婦の記   松永

 (1) 満州ヘ
私達、日赤救護班は、旅順七九部隊乃本隊に配属され、婦長以下二十名は連絡船に乗り昭和十九年二月二目、釜山港に上陸しました。直ちに軍用列車に乗車、朝鮮半島を北上し、翌三日早朝、奉天駅のホームに降り立ちました。一同、思わず出た言葉は、「おお、寒い」でした。すると、シューと音を発して鼻の穴が一瞬氷でいっぱいになりました。初めての体験で吃驚しました。
 大陸の極寒が身に沁みました。すると、駅員さんが顔を出し、直ぐ駅舎に入って「お茶でも・・・」と大きな茶碗になみなみと注いだ砂糖湯を出してくれました。フーフーしながら頂くと、お腹の芯まで温まり、おかげで生き返りました。次の列車に乗り換えて旅順に向う。
 車窓に展開した、渤海湾の見渡す限りの大海原。日露戦争で海上封鎖で有名になった巾着型の旅順港は、風光明媚と云う形容詞そのもので戦場に赴く任務を忘れる程でした。春は桜の満開、六月には白アカシヤの花が咲き乱れ、市内の物資も豊富で、戦争は何処吹く風で住み心地満点でした。戦況が緊迫しているとは思えない状況でした。

(2) 終戦と同時に急変
 ところが、八月十五日、日本がポツダム宣言を受諾の報が伝わると事態は一変しまし
た。昨日の友は今日の敵。市街地では日本の植民地時代に虐げられた満入が暴徒化し、食料品、衣類、家具、金品等が略奪され、邦人は一夜にして着の身着のままの難民となった様でした。八月二十三日になるとソ連兵が進駐、直ちに武装解除が執行されました。連隊本部の幹部兵士は、その夜の内に、列車に乗せられシベリヤの捕虜収容所へ連行されたとか?私達看護婦には知らない間の出来事でした。
 私達が所属した病院にも移動通告が来ましたが、自動車は接収されて一台もありませ
ん。私達は、残された衛生兵と力を合わせて、大ハ車に重傷患者と山程もある荷物を載せ、カタカタと埃まみれで苦難の末、やっと水師営に辿りつきました。ちなみに、水師営はかつて乃本将軍とロシヤのステッテル将軍が会見した有名な戦跡の地です。
 ここは、住民の動静もなんとか平穏で病院としての活動ができました。大陸の冬は駆け足でやってきます。十一月に入ると雪もチラチラ降り始めましたが、病院はまた移動させられました。何処で知ったのか私達の周りには埃にまみれ、黒光りする満州服をまとった満人がいっぱい寄ってきました。
 なかには、略奪した腕時計を誇らしげに首に数個ぶら提げ、得意顔で「日本負けた。日本負けた。」とはしゃぎ回っていました。こんな惨めな状況で辿り着いたのが鞍山でした。
 鞍山の寒さは一段と厳しく、濡れた金属食器に手をつければ瞬間に凍りついてしまう
のでした。度重なる移動、食や水の悪さに加えて暖房のない生活が続きました。
 衰弱した兵隊さんの死亡者は日毎に多くなり、付近にあった防空壕を見つけては一枚の毛布で遺体を包み埋葬しました。兵隊さんの衰弱した体の何処にあったのか赤い血液、汚れきった病着の縫い目には無数の白シラミが棲みついていました。痒くても掻く体力も失った兵隊さん。「日本へ帰りたい。情けない。お袋さん。お母さん」この声もか細く、だんだん薄れていってもどうしてやることもできませんでした。「もうすぐ日本へ帰れるよ。頑張って、頑張って」と痩せ細った手を握りしめ共に涙するだけでした。
 一輪の花、一本の線香も手向けてやることも出来ない、この雪深い極寒の大陸にそっと葬り、静かに成仏を祈り合掌しました

(3) 故国への帰還
 大陸でも春の兆しが肌に感じられる五月になると、「引湯船がくるそうだ」と云う噂が出ては消え失意にひしがれました。何度でしたか、今度は輸送列車の時刻など具体的なものでした。
 裏切られてもともとだ、と自分に言い聞かせ、この噂を信じて指示に従い無蓋車に乗せられました。
 列車は粗末なもので、満員で座ることは出来ないし、立つことさえ侭ならない状況の貨車でした。
 この列車で半信半疑の思いで延々と揺れ続け、胡芦島へ到着しました。
 港には既に大勢の日本人が疲れ切った表情で引湯船を待っていました。ここでは、米軍の好意で米のご飯、おかずが配給され、何ケ月ぶりかに美味しい食事に舌づつみしました。
 私達は一五〇名の患者と同行していたので、日本赤十字関係、米軍の計らいで昭和二十一年六月一日、命永らえ、故国の土を踏むことができたのでした。
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平成22年8月16日更新

秘在寺山門大施餓鬼会
 平成22年8月10日 午前10時より
     参加者40数名
次第・・・施餓鬼会法要・塔婆供養・法話・お(とき)
 今年は安倍臨済宗寺院住職6名と秘在寺新命(しんめい)の7名で、施餓鬼法要を執り行いました。
 法話は諸般の事情により秘在寺住職が初めて行いました。内容は「お施餓鬼について・棚経とその祀り方・賽の河原地蔵菩薩」などについてお話しました。
 例年、岩崎様にたくさんの鮎を世話人さんに野菜などを奉納していただき、お斎の席で振る舞われます。ありがとうございます。
施餓鬼棚 施餓鬼
施餓鬼 施餓鬼
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平成22年7月2日更新

  臨済寺雲衲お茶托鉢
平成22年5月25日(火)終日
      雲水8名来山
 今年の茶鉢は諸般の事情により、8人の2グループで1日で安倍街道を托鉢して廻りました。
 このお茶托鉢の行事は臨済寺開単以来の行事で、安倍街道の風物詩の一つにもなっている風景です。年に一度、安倍の谷の人々は修行僧の凛々しく清楚な姿を拝し、またとない布施をさせていただくチャンスをいただいております。 ありがとうございます。
臨済寺托鉢 雲水
雲水 雲水
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平成22年5月16日更新

秘在寺榧の木にリス発見

     下の 写真の中にリスが1匹おります。
 平成22年5月15日 昼過ぎ
8ヶ月の孫をだっこして境内を散歩していると、リスが1匹榧の木にスルスルと上がってきて、手に持った榧の実を食べ始めました。何ともかわいらしくのどかな風景でした。

 私が子どもの頃1度この木でリスを見て依頼、50年程ぶりでした。この榧の木は境内にあり、樹齢推定700年だそうです。写真のどこにりすがいるかお分かりでしょうか。
榧と観音様 リス
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平成22年3月24日更新

平成22年4月9日 午前10時

   一堂禅士 帰山式
 一堂禅士が臨済寺での雲水修行を終えて、4月9日に帰山しました。責任役員、世話人、御詠歌泉会の皆さんが出迎え祝ってくれました。
 これから秘在寺副住職として、また一級建築設計士として彼らしいユニークな僧侶になって、活躍してくれることと期待しております。
 本人はこれからが大変ですが、和尚は正直なところホッとしております。無事帰山出来ましたことを感謝し、参加者で般若心経をお唱えし、本尊様にお礼のご報告を申し上げました。
一堂 帰山式
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平成22年3月24日更新

 21年度春季定期巡教
花園会彼岸法話の集い
平成22年3月20日 午後7時より
布教師:武久寛海師 龍松寺住職(福岡市)
テーマ:調える
 「一日一度は静かに坐って身体と呼吸と心を調えましょう」
 
22年春季巡教 我が宗旨の基本、坐禅の大切さについてお話しいただきました。また
 「花は枝によって支えられ、枝は幹によって支えられ、幹は根によって支えられている。咲いた花見て喜ぶならば、咲かせた根元の恩を知れ。」知恩についてのお話も心に残りました。
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平成22年3月20日更新

 平成21年度 安倍七ヶ寺花園協議会総会 平成22年3月16日(火)午前10時より
   参加者:27名
総会次第
1、般若心経  会員先亡回向
2、開会の挨拶 安倍花園会会長   (村松)
3、21年度行事報告(及び22年度行事予定)
4、21年度決算報告
    監査報告             (望月)  
5、22年度協議会費報告
6、22年度安倍花園協議会役員
    安倍花園協議会会長      内藤
静岡東教区第一部理事        内藤
静岡東教区第一部女性部委員   内藤
静岡市仏教会理事    出雲
静岡東教区第一部花園会顧問   村松
 組長         全福寺 (平成22年4月〜26年3月)
副組長        水月院
静岡東教区第一部庶務 秘在寺(平成19年11月〜23年11月)
静岡市仏教会理事   全福寺
寺の組織 
  本山妙心寺 臨済宗妙心寺派全国(3,493ヶ寺)
静岡東教区(179ヶ寺) 第一部(47ヶ寺) 安倍組(7ヶ寺)静岡県仏教会(2,279ヶ寺) 静岡市仏教会(195ヶ寺)

7、その他
8、閉会の挨拶 次期安倍花園協議会会長(全福寺) 内藤
終了後 昼食懇親会
富春院住職 鈴木眞道師

研修会講師  富春院住職 鈴木眞道師

法話  「菩提寺と檀信徒」

 寺院は
1、心の安らぎの場(信心空間)
2、行の場(修行空間)
3、感謝の場(供養空間)
4、教えの場(学び空間)
5、集いの場(同心同行空間)

死のうと思う日はないが
生きてゆく力がなくなることがある
そんな時お寺を訪ね
わたしはひとり 仏陀の前に坐ってくる
力わき明日を思う心が 出てくるまで坐ってくる

以上のようなお話を分かりやすく、丁寧にしていただきました。
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平成22年3月18日更新

FM-Hi !ひるラジ!静岡情報館
  金曜パーソナリティ TJ


76.9  76.9  76.9  76.9
 平成22年3月12日 午前11:20〜11:40

コーナー: スパイス アップ ユア ライフ出演

静岡新聞別館1Fにあるスタジオ
  
 静岡新聞別館1Fにあるスタジオです
私の前の方がTJさんで、素敵な女性でした。
放送する様子を見せていただきましたが、かっこいい
職業だなと思いました。
またそれだけに
責任の重い仕事であることも分かりました。
また寄せてください。
TJさん  ありがとう
数週間前秘在寺のHPをたどって、TJさんからFMラジオの出演依頼メールをいただきました。
恥ずかしがり屋で出たがり屋のB型の愚僧は、1も2もなく即OKです。

「FM-Hi」ラジオは寺のある当地区は山間部のため入らないこともあって、残念ながら知りませんでした。地域防災活動の一環として防災情報の放送もしているようです。

パーソナリティのTJ さんはなぜTJなのか疑問でしたが、後からもう一度HPを見て分かりました。また以前にお会いしたことのある方でした。

ラジオの生出演は初めてのことで、うまく話せるか心配でした。事前に資料を用意しましたが、全て部屋に忘れてきたことをスタジオに行く途中で気付きました。「清水さんの舞台から飛び降りる」ような心境で臨み、秘在寺の活動の上っ面をざーっとアピールしてきました。正直あっという間の20分間でした。後で録音を聞いて、私も結構おしゃべりなんだなと。再確認しました。
区切り線

平成22年3月9日更新

啓蟄に先がけ我が寺にも春到来
平成22年3月1日     ガマ蛙の訪問

嫁が車庫の方で大きな声を出しているので
何事かと飛んでいくと
20数pぐらいの大きなガマ蛙が
車庫の真ん中に鎮座し冥想しておりました。
ガマ蛙の訪問
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平成22年2月18日更新

  句碑まつり  しずおか句碑の郷より句会のお知らせ  
                    平成22年3月14日(日)   郷島・秘在寺にて
句碑の郷まつりチラシ

主  催 しずおか句碑の郷づくり委員会 
        
問い合わせ 秘在寺 電話 054−294−0542
    FAX 054−294−0709
seidou-takeyama@nifty.com
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/hizaiji/

申し込み〆切日  3月8日 秘在寺まで
FAX・メールで受け付けます。
安倍川を一望できるとっても景色のいい郷島秘在寺で、同好の仲間とみつまたの花を観賞したり、俳句や句碑談議をしませんか。またお琴の演奏も楽しめます。
 このまつりは句碑建立者に限らず、また俳句結社などにとらわれず、どなたでも自由に参加でき、初心者歓迎です。なお毎年最優秀句1句を合同句碑に刻み建立します。どうぞふるってご参加下さい。

日  時  平成22年3月14日 (日) 午前10時より 

会  場   秘 在 寺  静岡市葵区郷島506番地 

日  程    開 会 午前10時
         新 句 碑 除 幕 紹 介
投 句 ・当季雑詠2句 ・兼題『菜の花』(未発表作品) 
            出句〆切11時半 当日参加者のみ
アトラクション 琴演奏
   昼 食
句 会 互選・合評
   閉 会 午後3時

会  費 2,000円(昼食代が含まれます)
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平成22年1月3日更新

   謹 賀 新 年
   
 新春を迎え、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
日頃、秘在寺の活動に何かとご理解ご協力をいただき、感謝申しあげます。
 小衲、おかげさまで大病もせず何とか秘在寺の護持をし、還暦を迎えました。今年からは新たな出発のつもりで「報恩謝徳 興隆仏法」の志を大事にしていきます。
 
 また檀徒の皆様には本堂建て替えのためのご寄付をお願いし、ご迷惑をかけております。お陰様で積み立ても順調に進んでおります。今後もどうぞ宜しくお願いします。
 秘在寺の今年の主な行事予定をお知らせします。どうぞ皆さん大勢参加し、秘在寺の活動をご支援ください。

・ふるさとの寺廻り   3月7日(日)安倍寺院参拝
昼食は全福寺・本山「あじろ」仕込みの本格精進料理です
                    
・「句碑の郷まつり」   3月14日 第2日曜日 
                しずおか句碑の郷委員会
 
・春季定期巡教    3月20日(土) 午後7時より
                    
・施餓鬼会      8月10日(火)  午前10時より

・そらの道祭り      11月3日(水・文化の日) 
秘在寺住職 住職作、今年の門松
毎年自作の門松です。
郷島は暮れに、紅梅と蝋梅が咲き出しました。
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平成21年12月22日更新

成道会・臨済寺
  平成21年12月8日

今年も秘在寺御詠歌衆・寺庭・弟子と臨済寺の成道会に参加することが出来ました。

出山釈迦図出山釈迦図寒雲雪籠めて夕陽重く 
山月梅を照らして 夜色清し  
御詠歌泉会 出斎1出斎2
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平成21年8月17日更新

放送日変更のお知らせ 8月15日に放送予定でしたが、駿河湾地震のため9月26日に放送日が変更しました。

テレしず通りパロパロ(8月15日放送)
予定

〜こちら!しずおか探Q係〜 

File NO.151 「“パソコンから流れるお経”の謎」

左記テレビ取材が8月10日にありましたが、11日の駿河湾地震のため、8月15日の放送は取りやめになりました。

秘在寺HPの「PC坐禅会」をアナウンサーの菰田玲子さんが取材してくれました。お盆に合わせてのレポートだったので放映はどうなるのでしょうか。もしかすると秋のお彼岸かな???
テレビ静岡スタッフ

テレビ静岡アナウンサー  菰田玲子
菰田アナウンサーと坐禅
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平成21年8月16日更新

8月11日 秘在寺 地震遅報

あの瞬間私達夫婦は飛び起き、ただおろおろ震えており何もなすすべがありませんでした。 家内が「メガネ」と言ったのでお互い自分のメガネを取りました。

私が寝ている部屋は上が2階になっているので、つぶれることを普段心配しており、風呂場側の廊下に出ようとしているところで揺れは治まりました。

外に出てみると特別異常はなく、下の防火用水の水が津波の実験水槽のように、大きな波を繰り返し打っていました。お墓は何も異常なく本堂の位牌が5基ほど倒れている程度でした。12日静岡市中の檀家の棚経廻りをしましたが、一軒、池田という所の方の外壁が落ちていました。13日郷島14日野田平の棚経廻りをしましたが何処も被害は無かった ようです。
地震でお位牌が転倒
11日は一日中地震見舞い電話の対応に、追われました。 その後余震が何回かあり、大地震を心配しております。ひとまずは無事で良かったです。ありがとうございました。

職場の常葉学園研修センターも被害はありませんでした。

*当日、地震後電話も携帯も数時間つながりませんでした。
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秘在寺山門大施餓鬼会 平成21年8月10日 午前10時より
参加者 檀徒50数名
     僧侶 安倍七ヶ寺6名・臨済寺雲衲2名
21年山門大施餓鬼会 山門大施餓鬼会お斎

次第  御詠歌(盆施餓鬼御和讃)
大悲咒・開甘露門・観音普門品世尊偈・山門施餓鬼会回向 了而講演 了而出斎


講演 『あっ君の命とハーモニカ』
◆施餓鬼会講師紹介
「あっ君」こと池尻晃さんは、清水区出身、生まれつき発達障害・学習障害で、ひらがなの読み書きはできますが、漢字を読んだり計算することはできません。両親が亡くなってからの二十年あまりを彼が一人で暮らしてこられたのは、大勢の人たちの支えや励ましがあったからで、その感謝の気持ちを込めて、ハーモニカを演奏しながら歌い、講演をして回っています。自分の障害や経験を生かして、大人になるとつい忘れてしまう子どもの気持ちや親のいない子どもたちが生きていくことの大変さ、命の大切さを訴えるあっ君を応援してください。

演奏者 ・池尻晃・水本みゆき・秋山薫・山中明子
あっ君の命とハーモニカ

*檀家の松永さんが秘在寺にあっ君をお連れいただいたのが縁で、今回講演をしていただくことになりました。あっ君のハーモニカ・歌・お話などとても楽しいく感動しました。また水本さんのクラリネットや歌も大変すてきでした。
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平成21年6月4日更新

臨済寺雲水 茶鉢  平成21年5月25日
毎年恒例のお茶の托鉢に、臨済寺雲水5名がやってきました。この行事は戦後臨済寺僧堂開単以来欠かすことなく続けられてきた行事です。

安倍街道を、牛妻原から俵峰、梅ヶ島まで三泊四日を掛けて臨済宗のお寺に泊まりながら廻ります。
雲水にとっては修行道場とは違う気遣いはあるものの道場から離れ、気分転換には最高のごほうびです。またお寺に投宿することで、それぞれの寺の様子をかいま見ることが出来るチャンスでもあります。

この5人の中に我が弟子も同行を許されております。
臨済寺雲水 茶鉢 臨済寺雲水 茶鉢
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平成21年5月30日更新

賤機北地域福祉推進協議会総会にて
 保護司会ミニ集会
   ビデオ「二つの道」上映
 参加者40名
平成21年5月29日(金)午後7時
 俵沢 地域交流室「ひだまり」
地区社協総会のアトラクションとして、保護司会の紹介をさせていただきました。

地区社協会長:望月鐘雄さん他関係の皆さんのおかげで、地区社協の活動が益々活発になり感謝しております。

 さて更生保護とは、あやまちをした人の立ち直りを地域社会の中で支えていく活動です。また安全で安心な社会を実現するための、犯罪や非行の予防活動にも取り組んでおります。
 どうぞ皆様のご理解ご協力をお願いします。
保護司会ミニ集会 保護司会ミニ集会
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平成21年5月6日更新

春彼岸『法話の会』 春季定期巡教

     参加者32名
平成21年3月20日 午後7時 秘在寺本堂
布教師 大分市福正寺住職 森 哲外師

法話に先立ち「成人の祝・米寿の祝」を布教師様から今年は5名の対象者にお渡しいただきました。

法話は妙心寺開山無相大師650年遠諱(おんき)にちなみ「開山様ののこされた教えについて」お話しいただきました。

世を救う 三世(みよ)の仏の 心にも 似たるは親の 情なりけり  税所(さいしょ)敦子  明治の歌人
本山妙心寺 今月の法話  (048仏の心)より

布教師 森 哲外師 21年春季巡教
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平成21年5月6日更新 本日より冷泉日録改め冷泉備忘録とし、講演録は宗担日録に掲載します。

仏日山東禅寺泰道和尚晋山式
   
平成21年3月28日
 堀場宗泰和尚の後を引き継いで、第20代住職となられました。百数十名の稚児行列を従え立派に山門の偈を唱えられました。
 秘在寺は少林院和尚と共に香水師の大役を仰せつかり、山門内にて稚児のお清めを致しました。
東禅寺泰道和尚晋山式 香水師

平成21年2月8日更新

玉川生涯学習交流館洛北塾
   人生講話
平成21年2月4日  参加者 20数名
玉川生涯学習交流館洛北塾 尺八と講話

尺八『遠くへ行きたい』「ごめんなさいが言えなくて」の詩朗読。『母さん』『川の流れのように』合唱。

「ごめんなさい・ありがとう」の看板について。郷島の入口に20数年前に立てた看板の願い。「無財の七施」について。
平均年齢72歳、男女比2対1。寒い時期にもかかわらず30名近い方にお集まりいただきました。中にはバスで奥からお出かけ下さった方もあり、山間部にもかかわらず活発にいろんな活動をしているコミュニティーセンターでした。
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志田榛原地区栄養士会研修会
 食と命 ーこころの栄養ーについて
平成21年1月26日 藤枝生涯学習センター
   参加者10数名
禅堂生活におけるに関する願い。
持鉢・箸の文化・生飯について。
『食事五観の偈』食事を受ける者の5つつの祈りのことば。などについてお話しさせていただきました。夜間寒い中お集まりいただきました関係者の皆様に心よりお礼申しあげます。

今回、準備するなかで改めて気づいたことですが、漢字には漢音・呉音だけでなく宋音・唐音もあるということ。今後仏教に関する漢字の発音について調べてみよう。宿題。
志田榛原地区栄養士会研修会